いつの間にか、子どもに育てられている父親になっていた
父親って、どんな存在だと思いますか?
子どもを守る人。正しいことを教える人。家族の背中を支える人。
いろんな「役割」があると思います。
ですが私は今、子どもに育てられている父親でもあるなと感じています。
そしてそれが、今の時代に合った「父親の姿」なのかもしれません。
父親としての戸惑い。娘と息子では、まるで違った
私は離婚歴があります。前の家庭では、娘が2人いました。
女の子はおしゃべりで、感情表現も豊かで、父親としての距離感がつかみやすかったように思います。
しかし、今の家庭では幼稚園に通う息子がいます。
これがまた、まるで性格も反応も違うのです。
- すぐ走り出す
- 話しかけても無言で突っ走る
- ときに“なに考えてるの?”と思うような行動も……
おそらく、自分の年齢(50代)も影響していると思います。
反応の早さや体力の違いについていけず、「どう接すればいいのか」戸惑う日もあります。
それでも、「父親としてできること」はちゃんとある
そんな中で気づいたことがあります。
完璧な父親じゃなくていい。でも、子どもが安心して戻れる“基地”のような存在にはなれるはずだと。
私が意識しているのは、次の3つです。
1.まず「聞く」ことから始める
親はつい先回りしてアドバイスをしたくなりますよね。
でも、男の子は特に「言葉にする」ことが苦手です。
私も「今日どうだった?」と聞いても、そっぽを向かれることがよくあります。
だから最近は、一緒に遊んでいる最中にふとこぼす一言を大切にするようにしています。
大切なのは、言葉を待つゆとりかもしれません。
2.自分の弱さも見せる
父親=強い存在、というイメージがまだ根強いように思います。
でも私は、「悩む姿」や「まちがう姿」こそ大切な学びになると考えています。
「パパもまちがえたな」「でも次はこうしてみようかな」
そうやって挑戦し続ける背中を見せることが、子どもの成長にもつながる気がしています。
3.“一緒に楽しむ”を忘れない
子どもに何かを教えなきゃ!と肩に力が入ることもありますが、
それ以上に、一緒に笑う・楽しむ時間が親子関係を深めてくれると実感しています。
- お風呂で歌をうたう
- 電車を見に行って盛り上がる
- 寝る前にくだらないお話をする
そんな時間の積み重ねが、信頼の土台になるのだと思います。
息子と向き合うことで、もう一度自分を見つめ直せた
私は50代後半。人生の折り返し地点をとっくに過ぎました。
そんな今、幼い息子と向き合う日々の中で、「人生をやり直している」ような感覚になることがあります。
若いころより体力は落ちました。
でも、焦らず・比べず・今の子育てを楽しむ気持ちは、年齢を重ねたからこそ持てるものだと思います。
そして、息子の成長に気づくたびに、私自身も父親として少しずつ育てられているのを感じるのです。
読者のあなたへ――こんなふうに悩んでいませんか?
- 父親としてどう関わっていいかわからない
- つい感情的に叱ってしまう
- 子どもに嫌われているのでは?と不安になる
こんなふうに思ったことはありませんか?
でも大丈夫。
「悩む」ということは、すでに子どもと真剣に向き合っている証拠です。
子どもも大人も、完璧ではありません。
だからこそ一緒に育ち合う関係を大切にしていきませんか?
ちょっと気が楽になる“子育ての考え方”3選
最後に、私が子育てで大切にしている考え方をご紹介します。完璧な親じゃなくていい
完璧な親じゃなくていい
ミスをしてもいい。
それをどう立て直すかが子どもへのメッセージ
「今」がずっと続くわけじゃない
イヤイヤ期も、夜泣きも、ずっとは続きません。
いまだけの小さな手、小さな声を楽しむ気持ちを忘れずに。
“自分も大切にする”ことが、子どもへの愛につながる
趣味も、ひとり時間も、あっていいのです。
余裕があると、自然に優しい関わり方ができます。
まとめ:父親の役割は「子どもと一緒に変わる」こと
父親としての役割とは、教えることよりも「一緒に成長すること」かもしれません。
人生の後半戦を歩む私たちにとって、
子どもと向き合う日々は、人生に新たな意味や喜びをくれる時間です。
無理せず、比べず、少しずつでいい。
あなたも子どもとともに、新しい「親子の形」を育てていきませんか?
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