怒りの感情、押し込めるほど危険です
怒りって、できれば表に出したくない感情ですよね。 とくに大人になると、職場でも家庭でも「感情を抑えることが正しい」と思ってしまいがちです。
でも、怒りを我慢し続けると心にも体にも悪影響を及ぼすことがあります。
- ストレスがたまりやすくなる
- 無意識に人との距離をとるようになる
- 急に爆発する危険もある
実は私自身も、過去に「言いたいことを飲み込む」クセがありました。
とくに前の結婚生活では、怒りを上手に伝えられず、気づけば関係がどんどん冷めていってしまったのです。
怒りの感情は「危険」ではなく、「大切なサイン」だと気づいたときから、人生が変わり始めました。
伝えるか、黙るかで未来が変わる
怒りを感じたとき、2つの選択肢が生まれます。
- 感情をぶつける(でも後悔しがち)
- 黙り込む(でも相手には伝わらない)
どちらを選んでも、関係が良くなるとは限りません。
本当に必要なのは、「怒りを冷静に伝える力」です。
これは、自分の気持ちを大事にしながら、相手との関係も守ることができる方法です。
そして、それにはコツがあります。
怒りを上手に伝える3つのコツ

1. 一度、6秒待つ
怒りのピークは6秒だと言われています。
この6秒を乗り越えるだけで、言葉のトゲがぐっと減ります。
深呼吸をして、コップ1杯の水を飲んでみましょう。
2. 感情ではなく「出来事」にフォーカス
「なんでそんなことするの!?」ではなく、
「さっき言われた言葉がショックだった」と伝えましょう。
主語を“あなた”から“私”に変えるだけで、相手の受け止め方が変わります。
3. 結論よりも“気持ち”を伝える
怒りの根本には「悲しさ」や「不安」が隠れていることが多いです。
たとえばこんなふうに伝えてみてください。
- 「無視されて悲しかった」
- 「頼ったつもりだったけど、負担をかけてたかなって不安になった」
人は、怒られるよりも“本音の感情”に心を動かされるものです。
父として変わった瞬間
再婚してから、幼稚園児の息子との関わりに悩むことが増えました。
子どもはとにかく自由奔放で、何度言っても同じことを繰り返す日々。
ある日、つい声を荒げてしまったんです。
すると、息子が泣きながら「パパこわい…」と。
ショックでした。
叱るつもりが、怒りをぶつけていただけだったと気づきました。
その日からは「怒りを言葉にする練習」をはじめました。
- 「パパは、危ないことしてるのを見て怖かったよ」
- 「何度も言ってるのに伝わらないと、悲しくなるよ」
そう伝えるようにしたところ、
息子は私の言葉に耳を傾けるようになりました。
怒りを伝えることで、むしろ親子の距離が近づいたのです。
さらに覚えておきたい怒りとの付き合い方
怒りを扱う力は、「感情のリテラシー」です。
以下の3つを意識するだけで、ぐんと上達します。
- “〇〇された”ではなく“私は〇〇と感じた”と言い換える
- 怒りの裏にある本音(悲しみ、不安)を探る
- 伝えるときは、相手を責める言葉を避ける
また、空間や心を整える小さな習慣も大切です。
日々の中に、静かな時間や、香り・音・光などでリセットする時間を持つと、
怒りの感情が湧き上がりにくくなりますよ。
怒りは、より良い関係のチャンスになる
怒りは敵ではなく、大切な気持ちの表れです。
上手に伝えることで、自分を大事にでき、相手との関係も深まります。
怒りを伝えるのは、決して“壊す行為”ではありません。
「わかってほしい」という願いを伝えるチャンスです。
今日からぜひ、
- 一呼吸おく
- 自分の感情を正直に言葉にする
- 相手と気持ちでつながる
この3つを意識してみてください。
あなたの言葉が、人との絆を深める力になりますように。
